*--ありんこDiary--*

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conkoの「アタシのララバイ その20」  2020/12/20(日)
conkoの「アタシのララバイ その19」  2020/12/19(土)



conkoの「アタシのララバイ その20」
アタシ。今日は日曜日だから朝はいつまでもお布団の中で起きる事をためらっていたわ。
気持ちいいったらないの。でも起きなくっちゃと思って手を布団から出したらとても空気が冷たかったので、また引っ込めちゃった。
ああ、でも今日はお天気もよさそうだし、洗濯物もあるし、と仕方なくお布団から這い出たわよ。さてと、やるか!

洗濯をしている間に朝食を済ませて、千穂に電話をかけたの。昨日のお礼を言いたくて。
朝はきっと忙しいだろうからお昼過ぎの方がいいかなと思ったけど、とりあえずかけてみたの。昨日はアタシたちすっかりちっちゃな女の子になったみたいに楽しんでおしゃべりしてたけど、今日の千穂は全く違った雰囲気だったわね。
妻として、母親として、お義父さんたちの嫁として、プラス勤労主婦として生きている、一人の女性だったわ。同じような年齢なのにアタシなんかふわふわ生きているから。
千穂の話はこうだったの。まあ、聞いてくれる?

千穂は在宅介護の家族の精神緩和サポートを主な仕事としているんだって。
訪問した家族に、「私が傍で付き添っておりますのでどうぞ眠って下さい。」と言ったりしているらしいわ。
千穂のお義父さんの介護をしているお義母さんの事を考えて、やっている仕事なんだわ、きっと。
千穂のダンナさんはかつて父親と確執があって、認知症になってしまった父親を情けなく思っているらしいの。でもお義母さんは違う見方をしているんだって。
よく口にする言葉に「私が認知症でなくてよかったよ。もしお父さんが私の面倒を見る事にでもなったら大変だものねえ。」というのがあって、さらに昨日は振り返らない、考えないとも言っているんだって。今のお義父さんそのものを受け入れているのだと。
「すごい人だなと思うわ。」と千穂はしみじみと言っていたわね。

「大変」という言葉はあくまでも第三者が言うのかも知れないわね。本人たちは「現実」そのものなのだから。
今日は朝からお義母さんは施設のお義父さんの所へ行って、夫婦水入らずの時間を過ごしているらしいわ。ダンナさんは壮太と健太を連れて近くの公園まで遊びに連れて行ってるんだって。その間の電話タイムってところね。
千穂は仕事上、いろんな人と関わっているけど、本当にその人だけのドラマを抱えているんだって言ってたわ。
似たような症状でもその人だけの感覚で、受け止め方も違うし、納得のし方も違うって。そうだろうな。アタシにはよくわからないけど、他人の心って外からは見えないものね。他人はただ想像するしかないものね。アタシはふとゴンタの家族を思い出したの。
ソフィアのママは苦しい想いを抱えたまま、抜け出せないでいるらしいの。パパは牧場の仕事があるので、まず現実を考えようとしているんだって。ゴンタはその両方を見ているから、ソフィアの気持ちも理解できるって言ってたわ。
ゴンタたちには来年の春には赤ちゃんが生まれるし。きっとソフィアのお母さんもおばあちゃんになるのだから苦しい心も変えられるかも知れないわね。
そうなりますようにとアタシは心から願ったわ。

今日は重い心を抱えている人たちにララバイを聞かせてあげようかしら。
じゃあ、今夜はこれでおやすみなさい。
Date: 2020/12/20(日) No.2008


conkoの「アタシのララバイ その19」
今日は朝から気持ちが弾んでるわ。久しぶりに友人とランチができるんだもの。
千穂とパスタの店で軽くランチを済ませて、その後にお目当てのカフェに行ったの。
「カフェ ド ショコラ」というお店で、とても人気なの。フランスのパテシエが作っていると聞いたわ。
店に入るとすぐの所に大きなウインドウがあって、かわいいケーキが沢山並んでいるの。
千穂とアタシはまるでちっちゃな女の子になっていたわね。キャーキャー言いながら気に入ったケーキを選んだんだけど、もっと欲しくて迷ってばかりだったわね。
「ねえ、これすっごくかわいいじゃない?アタシこれにするわ。」とアタシは一つ選んで
「じゃあ、私はこっちのにするわ。」と彼女もお気に入りを選んだわね。

アタシのケーキは「ショコラ ド サパン」という名前がついていたわ。
チョコレート生地が円錐状になっていてそこに生クリームがふわっとモールのように流してあって、オーナメントにはフルーツやメレンゲのトナカイや星がちょこんと載って、星型のキャンディーがさしてあったわ。チョコケーキのクリスマスツリーって感じね。

千穂は「ショコラ ド ノエル」を選んで、これもチョコレート生地のケーキを切株みたいにこしらえて会って、粉砂糖が振りかけてあったわ。フルーツやメレンゲのヒイラギやサンタが生クリームの上に載せてあったわね。どっちもおいしそう。

アタシたちはブラックティーでおいしく食べて、沢山おしゃべりしたわ。
もうそろそろ帰ろうかという頃合いになって、アタシはあのポーチを千穂に見せたの。
「実はさあ、うっかり似たようなものを二つも買ってしまったんだけど。これはほとんど使ってないの。もし千穂が気に入れば、差し上げたいんだけど。」と言いながら二つとも見てもらったの。すると千穂は不思議そうな顔つきで二つとも手にして見ていたわ。
「いったいどうしたの?」と聞きながら。
アタシは全てを言うしかなかったので、正直に伝えたわ。
千穂はニコニコして「だったらこっちを使わせてよ。」と言って古い方を取り上げたの。
「冗談じゃないわよ。それ結構使い込んであるから。」とアタシは慌てて言ったわ。でも千穂は「それがいいんじゃない。」と言ってあっちこっちと触って確かめていたの。
「えーっ?本当にいいの?」と、正直アタシはありがたかったわよ。
それから壮太君たちに選んだおもちゃを渡したの。
「これは千穂の子供さんたちにね。」と大きな箱に入った者を二つ、紙袋ごと受け取ってもらったわ。
すると今度は千穂が「あのう、私もチイコにプレゼントがあるの。」と、クリスマスラッピングの袋をアタシに持たせたの。
「開けてもいい?」と言いながら中を出してみたら、オーガンジーのストールだったわ。
オフホワイトに金糸のラメが織り込んである素敵なものよ。
「これをアタシに?」と首にかけてみたら千穂は嬉しそうに笑っていたわね。
こうして楽しいひと時が終わってアタシたちは「また会おうね!」と言って別れたの。
ちょっと早いけど、クリスマスっぽく過ごせたかな。千穂、ありがとうね!

今日はこのひと時にララバイを歌っちゃおうか。
じゃあ、今夜はこれでおやすみなさい。
Date: 2020/12/19(土) No.2007

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このプログラムは上記のCGIを改造したものです。