*--ありんこDiary--*

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conkoの「アタシのララバイ 2021」  2021/01/04(月)
conkoの「アタシのララバイ 2021」  2021/01/03(日)
conkoの「アタシのララバイ 2021」  2021/01/02(土)



conkoの「アタシのララバイ 2021」
アタシ。今日から仕事なの。職場のみんなには会いたいけど、彼とはどんな顔して会えばいいのかって考えると、気持ちが揺れるわ。でも、行かなくっちゃ。
オフィスでは毎年、仕事始めの日は朝礼の時に部長の挨拶から始まって、それぞれみんなが今年の抱負を言う事になってるの。
気持も新たにはなるけど、ちょっと苦手だわ。
さあ、それが始まったわ。あーあ、なんて言おうかしら。

その後は各自の部署に就いて、仕事にかかるのだけど、アタシは受付でしょ?かなり遅くに現れる社長と一番先に顔を合わすのがアタシなのね。社長ったら必ずと言っていいほど「鷹木君、いい人はできたかね?」と言うの。隣には秘書も一緒でしょ?アタシはいつも同じ返事をするのが嫌だったの。でも今年は…。
あ、社長が来たわ。
「みんな、新年明けましておめでとう!今年も宜しく頼むよ。」
「社長、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します!」と、みんなが声を揃えて挨拶を済ませると、やおらカウンターに近づいて「鷹木君、いい人はできたかね?」と言ったわ。
これってセクハラになるんじゃないの?余計なお世話だし。いくら社長のお言葉でも。

オフィス内を見回しても、去年から新型コロナ感染対策で机の間にはアクリル板を設けて、何だか植物園の中にいるみたいな感じなの。ちょっとは慣れたけど。
社長は秘書に促されて、やっとエグゼクティブルームに消えて行ったわ。ふー。

社内の様子はアタシにはよくわからないの。何しろカウンターの受付でしょ?みんなには背を向けているじゃない。だから、今回はオフィスの風景のお話とさせていただくわ。

オフィスでは誰彼と鳴く、キャッシュレスの話をし始めた。
「俺ネットの何かで読んだんだけどさ、韓国ではほとんどカードを使っているらしいよ。高齢者ももう現金はあまり使わないみたいだね。」と谷 敏夫が話を振ってきた。即、隣の女史が「じゃあさ、カードが使えないような高齢者やちっちゃな子供はどうやっているの?」と谷に向かって突っついてきた。
「世の中にコインがなくなってしまうと年末共同募金がやれなくなるんじゃないかな?」と言う声もどこからか発せられた。
「はあ?」という奇妙な声も返ってきた。
「国内の自販機でカード使用できるものもあるの?」と女史がまた訊いてきた。
「さあ。俺、それ以上は知らないっす。」とボソボソ言いながら席を立ってしまった。
谷は立ったまま、「あ、そう言えばさ、山岡さん、ここの受付嬢と付き合ってるみたいだよ。」と、周りのみんなの反応を期待するような声で話し始めた。
「えーっ?なぜ谷さんがそんな事言うの?」と隣の女史がまた突っついてきた。
「だって俺見たんだ。いつだったかな。うん、年末の最期の日。駅で山岡さんを見かけたんだけど、その視線の先に彼女の笑った目があったんだ。それから二人でホームへ消えて行ったんだよ。」
「ふーん。」と言いながら、隣の女史は山岡の姿を探していた。見つけたら訊いてやろうというところだろうか。
「あ、山岡さん!」と女史は彼のつくえまで駆けて行き、耳元へマスクごと近づけてささやいた。
「ねえ、あなた鷹木さんとお付き合いしてるんだって?」
あまりにもストレートな質問に一瞬強張った顔になった山岡だが、特に否定も肯定もしなかった。
「ふふーん。」と女史は納得したような顔つきで自席まで戻って行った。
この一件がちぐさの耳にもいずれ入る事となった。

嫌だわ。これからいったいどうなっていくのかしら。
今日はこの成り行きにララバイを送るわ。どうぞお手柔らかにって。
じゃあ、今夜はこれでおやすみなさい。
Date: 2021/01/04(月) No.2033

No.2034 たなばた 2021/01/04/18:51:46
conkoさん、こんばんは。たなばたです。
どうしてこんなにエピソードが湧くのですか?
舞台はまたこの辺りからは遠く離れた場所(横浜)で、何かゆかりがあるのでしょうか?
conkoさんってミステリアス。

No.2036 conko 2021/01/05/14:39:06
たなばたさん、新年明けましておめでとうございます。
いつも暖かいコメントをありがとうございます。
今年も頑張ってブログを続けていきたいと思っております。
どうぞ、これからもコメントをどんどんお寄せ下さいね。
私はお話を書く事が大好きで、ふと浮かんだ事を、たった一行でもあれば、それがストーリーになっていきます。
楽しい作業なので、止められません。
でもそれをブログとしてアップするのですから、皆様にはご迷惑となるかも知れません。すみませんです。


conkoの「アタシのララバイ 2021」
アタシよ。今日は3日なのね。明日から出勤なんだけど、会社に行きづらくなっちゃったわ。なぜって…。今朝の事。

9時半を過ぎた頃だったかしら、彼から電話があったの。
「突然だけどさ、今日会えないかな。」と聞いてきたの。
本当に突然なんだから。でも何も予定がなかったから、そう伝えたら「じゃあ迎えに行くから何かうまいもの食いに行こう。」と言って大体の時間を知らせて、電話を切ったわ。
今日は車で来てくれたの。行先に自由が利くからだって。
「何がいい?鷹木さんは嫌いなものはあるの?」と彼。
「うーん、そうねえ。特にないかな。何でも美味しいと思えるから。」
「じゃあ、パスタなんかどう?」
「パスタ?いいわね!」
「よし!じゃあ決まりだ。うまい店を知ってるから、そこへ連れて行くよ。」
ふふふ。何だか新鮮な感じだわ。こうして車で一緒に出かけるなんて初めてだもの。

彼とのランチタイムはあっという間に過ぎて行ったわ。テーブルをはさんで座っても食事が終わればすぐにマスクでしょ?だからおしゃべりもしにくかったわね。
千穂と出かけた時は、パスタの店ではマスク越しでもあんなにおしゃべりできたのに。

食事が終わった時に彼は突然少年のような瞳になって「今から“海の見える公園”に行かないか?」と何やらうれしそうな声で言ったの。その訳がわからず、「ええ、いいわよ。でも何かあるの?」と訊いたわ。
「ロボットだよ。戦闘ロボット!すごいんだ。全長18mだったかなあ。動くんだぜ!」と目を輝かせて話しているの。
まるで可愛い少年みたいに。
「山下公園まで行けば見えるんだ。テレビで見てさ。すごいんだ。動くんだよ。」と繰り返すように言ってたわ。
アタシは瞬間、壮太と健太を思い出したわ。あの子たちも楽しみにしてるんじゃないかしら。ひょっとしてもう連れて行ってもらったかも知れないわね。
車で公園まで行ったのだけど、そのロボットは聞いた通り、とても大きかったわね。怪獣みたい。あれが本当に動くの?
「今日は遠くから眺めるだけにして、今度は実際に入場してあの戦闘ロボットの動きを見てみようよ。」と、彼はまだずっと少年のままだったわ。

そのあと車で家まで送ってもらったの。彼はマンションの脇に車を止めて、「今日はありがとう。楽しかったよ。」と言ってたわ。
何か急にアタシはあせる気持ちがあって、「ええ、ありがとう。私も楽しかった。じゃあ、もう部屋に戻るわね。」と慌ててドアを開けようとしたの。
そしてまた彼に礼を言おうとして振り向いた時、すぐ近くに彼の顔があったの。アタシはそのまま抱きすくまれてしまったの。
「マスクを外して。」と彼が言うので、アタシは自然にマスクを取ったの。そしたら彼がもっと力を込めて抱きしめてくれたので、マスクを握る手にアタシの心臓の音と彼の心臓の音とが共にドキドキ聞こえてきて、アタシは半分気が遠くなっていたわ。

あれからどうやって彼の車から降りて、部屋に戻った蚊なんて思い出せないの。
気がついたらアタシは靴を脱ぎ棄てて部屋の真ん中に座り込んでいたわ。
明日から仕事よ。どうなっちゃうの。

今日はアタシの破裂しそうな心臓にララバイを捧げるわ。
じゃあ、今夜はこれでおやすみなさい。ああ、ちゃんと眠れるかしら。
Date: 2021/01/03(日) No.2031

No.2032 たなばた 2021/01/03/19:57:09
conkoさん、明けましておめでとうございます。
今年もなにとぞよろしくお願いいたします。

ソフィアと赤ちゃんも心配ですが、
えらいところに来てしまいました。ドキドキ。


conkoの「アタシのララバイ 2021」
アタシ。元日にいろんな人とアケオメメールをやり取りして一日が終わったって感じだったけど、実際に誰とも会えないなんて、本当にまったりとして、つまらないわね。
アタシの母も父と二人っきりでしょ?何にも変化がないってボヤいていたわ。
昨日、母におめでとうって電話をしたんだけど、相変わらず変な事を言ってたわ。

「今年は会えないから淋しいわね。パパったらね、あさからオナラばかりしているので、初ヘの出は一回だけでいいわよって言ってやったの。」って言うものだから笑っちゃったわよ。バッカみたいな事を言ってるんだから、もう!
「ママ、いい加減にしてよ。ゴンタたちが大変だって言う時に。」とアタシは思わず言ってしまったの。
「えっ?郷に何かあったの?」と、母も驚いた声に変わっていたので、「しまった!」と内心思ったわ。
ゴンタは母たちには心配かけたくないから、ソフィアのおなかの赤ちゃんの事はしばらく伝えないでね、と言ってたのに、つい口が滑っちゃった。
「ああ、今ソフィアはおなかが大きくなってるでしょ?だから気をつけないとね、と言ってたのよ。」とどうにか取り繕ったわ。
でも、ホント心配だわ。あとでゴンタに電話をしてみようっと。

いくらこっちで気をもんでいてもどうにもならないのはわかっているけど、それに状況を聞くのも少し怖いわね。とんでもない返事が戻ってくるかも知れないじゃない?
…結局、ゴンタと話ができたのだけど、今のところは落ち着いているんだって。
ソフィアは一応病院にいるんだけど、ただ安静にしているだけで、何も治療はしていないらしいわ。

アタシがぼうっと考え事をしていたら母から電話が入ったの。
「お父さんに話したんだけど、郷の所で何かあったらしいわよって。本当に大丈夫なの?今も私の横でヤイヤイ言ってるわ。替わろうか?」
アタシは急に頭が熱くなるのがわかったの。ヤバい事を言っちゃったかな。
「おい、ちいちゃん、あいつの家で何かあったのか?」
父も本気で心配しているみたいだから、とうとうアタシは話してしまったの。
とりあえず状況がわかったらしい二人は交互に電話口でアタシに話しかけてきたの。
「あいつは牛の世話をしてるんだろ?牛の出産にも立ち会ってるんだろ?女房の出産にも立ち会うんだろ?」
「パパ、それとソフィアの出産とは違うわよ。何言ってるの!」
「今年は丑年だぜ。牧場の牛だって言ってみれば仲間じゃないか。きっと牛たちも応援してるよ。大丈夫さ!太郎は丑年生まれになるのだからな。」
父は全く理屈が通らない事を自信たっぷりに言っていたわ。参っちゃう。
でも父の突拍子のない話を聞いて、アタシも何となく大丈夫な気がして来たわ。
「パパ、太郎はあくまでもミドルネームよ。トーマスが彼の名前なんだからね。」とアタシは付け加えておいたの。すると「トーマすなんて機関車みたいじゃないか。あっただろう?他にゴードンとか何とかも。」
「パパ…。」
もういいわ、とアタシは思ったわ。あとは適当に父たちを慰めておいて電話を切ったの。
ゴンタ!ソフィアと赤ちゃんを守ってね!ソフィアのお母さんもこれ以上悲しませないであげて。

今日は何だか心が乱れているわ。ソフィアの赤ちゃんにがんばれってララバイを送ってあげよう。
じゃあ、今夜はこれでおやすみなさい。
Date: 2021/01/02(土) No.2029

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