*--ありんこDiary--*

ICT機器活用サークル「ありんこ」のメンバーブログです。
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conkoの「バスターミナル」8番のりば 眼科病院ゆき  2020/05/08(金)
conkoの「バスターミナル」7番のりば 車庫ゆき  2020/05/07(木)
conkoの「バスターミナル」6番のりば 地蔵ヶ堀ゆき  2020/05/06(水)



conkoの「バスターミナル」8番のりば 眼科病院ゆき
毎度ご乗車ありがとうございます。本日もconkoのバスは車庫入りしたままであります。
いつもとは違う乗り物でご案内致しますので、目が疲れたとか、具合が悪い方はどうぞ、ご一緒して下さいませ。ちょっと狭い車ですので、三密状態になってしまうかも知れませんので、マスクはお忘れなく。

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「眼科病院」


三か月に一度の眼科通院をしています。いつもは主人の車に乗り、母も一緒です。
病院に着いたら中の移動を母と一緒に行い、主人は自動販売機とテーブルが並んだシートでテレビをぼうっと見ています。
ところが昨今は、世の中がウイルス感染騒ぎで大変な状況なので、通院もなるべく人数は少なく、高齢者や具合の悪い人は避けて欲しいと、病院から通達を受けました。
それで今回は母にはやめてもらい、院内の移動はスタッフにお願いするようにと、前もって電話で頼んでおきました。
母はずっと気にして、「私は大丈夫だから一緒に行くよ。」と言ってくれましたが、万一感染して、母が大変な状況になってもいけないから、拝むようにして断りました。

病院に到着し、受付を済ませた後待合椅子に腰かけようとしたら、長年見てもらっているスタッフが「あれ今日はお母さんどうしたの?具合でも悪いの?」と訊いてくれました。
こちらの都合でやめてもらったのを言いにくかったけど、本当の事だから、「なるべく最少の人数で来ました。」と返事をしました。
そして前もって電話でお願いした事を伝えたら、そのスタッフは「ご主人は帰られますか?」と言うので、「あの辺でぼうっとしています。」といつものモードで過ごそうと考えていた主人はそう言いました。
「だったら一緒に回ってあげて下さい。 お願いしますね。」とサラリと言われたので、主人は約束が違うじゃないか、と言いたそうな声を出していました。
そして移動するたびにブツブツと文句を言い、手渡されたカルテをどう扱ったらいいかもわからないので、ずっと持ったままでいると、気づいた他のスタッフがカルテの投入口へ入れてくれました。
院内の二階、三階と診察の内容ごとに移り、やっと終わって一階に戻ってきました。
いつもの母と違い、慣れていないせいもあるが、主人は言葉もぶっきらぼうで動作も乱暴に私の腕を引っ張り、力づくで従わせようとするのです。
でも、どうにか慣れない主人に引率してもらい、診察を終えて、薬を待つコーナーで一番時間がかかりました。でも、いつもよりものすごく早い時間で終了したのです。
私がこの眼科病院に通って43年。主人に連れて来てもらうようになってからは10年になるかなあ。
おかげ様で、今日は早く終わりました。家に戻ったらすぐに母に電話をかけ、気にしているだろうから「無事に終わったよ。」と伝えておきました。
母はさんざん気にしていたと言い、安心してくれました。
全く目が見えない事は大変ですが、こうして沢山の親切をもらい、私は本当に幸せです。
Date: 2020/05/08(金) No.1697

No.1699 たなばた 2020/05/08/21:08:35
心配されるお母さま、頼りになるご主人。
幸せですね。
お母さまが付き添いを申し出られた時、conkoさんは「拝むようにして断りました」とのこと。
conkoさんの爪の垢を煎じて飲みたいです

No.1701 conko 2020/05/09/16:23:55
たなばたさん、こんにちは。いつもありがとうございます。このページでおしゃべりできて、うれしいです。
私は夫や母がいないと何もできない甘えん坊です。いつも人に頼ってばかりで、自分勝手な事ばかり考えているんですよ。本当は。だからね、いつかバチが当たりそうで怖いんです。


conkoの「バスターミナル」7番のりば 車庫ゆき
皆様、毎度ご乗車ありがとうございます。
ゴールデンウイークも明け、ミステリーツアーにご参加いただきまして感謝致します。
本日、conkoバスは車庫入りさせていただき、バッテリーを充電致します。
よって今回のツアーはただのエアーとなりますので、ご容赦願います。
またのお運びをお待ち申しておりますので、宜しくお願い致します。

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「車庫入り」


これはバスの話ではなく、現在のJRがまだ国鉄と言われていた頃のお話です。
電車で市外の高校まで通学していた女子のお話です。
エネルギッシュで、パワフルなはずの年代のわりには、まったりとした女子が通学しておりました。
その学校には国鉄の電車で通学する生徒は一人だけでした。
朝のラッシュアワーにも耐えながら、地下鉄にも乗り継いで学校まで通っていました。

ある日の通学帰りの事です。女子は電車の席に座って本を読もうと思い、いつものホームに行きました。
電車はもうホームに入っておりました。女子は喜んでさっそく中に入り、シートに座りました。でも周りには誰一人乗っていません。
そんな事には全く気づかずに、女子は本を読んでいました。そのうち車内放送が入り、何かをしゃべっていました。
でもその女子の耳には届きませんでした。しばらくして電車は静かに発車しました。

女子は何だか様子が変だと、やっと気づいて周りを見てみました。…誰もいません。
その頃の国鉄の車両は一両の前後にドアがあり、四人がけのボックス型でした。
すっとドアが開き、一人誰かが車両に入ってきました。どうも掃除をするおじさんのようです。おじさんは女子が座っている事に気づき、「なんでそこにいるんだ?」と言うような目つきで、ごみを入れるかごをずるずる引きずりながら通り過ぎて行きました。
女子はやっと自分がとんでもない事をしてしまったと気づきました。もう手遅れですが。
そして、しばらくした後、また車内放送がありました。
「この電車は車庫へ入ります。…」
女子はアナウンスがまだ何かを言い続けていたのに、もう聞いている冷静さをなくしていました。だんだんと顔に汗がにじみ出て、冷や汗となっていきました。
「うわあ。どうしよう。」とあわてました。
でも女子はこう思いました。「今の車内放送で、またさっきのホームへ戻るって言っていたから、だ大丈夫だ。」と。

なんて子でしょう。腹が座ってると言うか。結局女子は45分後にまたさっきと同じホームに到着したのです。
そこには乗車する為に待っていたお客さんの列が長くできていました。
女子が座っている車両に乗り込んできた客たちは「なんで一人だけ乗っているんだ?」と言いたそうな目つきで各席に座りました。腹が座った女子もさすがに恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いていました。
そして何もなかったかのような顔をして窓の外を眺めていました。
きっとさっきの掃除のおじさんが車掌に伝えてくれたのかも知れません。
「なぜだか、この電車に一人だけ女子高生が乗ってるよ。」と。
ある春の日の、柔らかな風が吹く午後のお話でした。
Date: 2020/05/07(木) No.1694

No.1695 たなばた 2020/05/07/21:11:25
鉄道好きでもまずない体験ですね!
つい笑い声が口から漏れました

No.1696 へなちょこ画伯 2020/05/07/22:43:59
大学に電車で通っていた時、これと同じ経験をしました。マンガ本に夢中になり、なんか暗いなと思ったら倉庫の中でした。見回りに来た駅員さんに平謝りに謝り、下ろしてもらいました。顔から火が出るくらい恥ずかしかったのを覚えています。いやぁ、同じ失敗した女の子、他人とは思えませんわ。

No.1698 conko 2020/05/08/19:51:01
たなばたさん、画伯殿、お立ち寄り、ありがとうございます。
これは笑い話ですが、当時の女子は必死でした。でもよく考えてみると、回送電車ならば乗客はいないはずですから、発車後に車内放送を、それも「この電車は車庫に45分間停車し、また元のホームに戻ります。」と言う必要はないですよね?
という事はドジ子さんの為に車掌さんが機転を利かせてくれたのかも知れませんね。今になってやっとそう思えました。(涙)

No.1703 尾崎 2020/05/09/18:25:34
私も同じような経験があります。
市バスの一番後ろの座席でつい本を読んでいました。
ふと気がつくと、車窓からは見慣れない風景。
どうも、終点を過ぎ、バスは車庫に向っているようでした。
思わず、「すみません」と運転手さんに声をかけた私。
声をかけられた運転手さんもびっくり!
終点で車内を確認したはずなのに。何故人が・・・
途中で降ろして貰い、無事自宅に帰る事とが出来ました。
あのまま、車庫まで、気付かれず、車内に閉じ込められていたら・・・・
そう言えば、深夜市バスの車庫で、
職員の人が見まわりした時に、
バスの窓をたたく音に気付き、中に人がいた
という事件もありました。

私もそうなっていたかも。 今思うとぞっとします。


conkoの「バスターミナル」6番のりば 地蔵ヶ堀ゆき
雨の中、ご乗車ありがとうございました。足元にはお気をつけておおり下さいませ。
本日ご案内する場所はちょっと薄暗い山奥です。何が見えてくるかお楽しみに!!

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「地蔵ヶ堀」


遠い山里に住むおじいさんは毎日畑へ出かけ、野菜を作っていました。
できた野菜はぽつんぽつんとある、村の住人の家に分けたり、町へ持って行っては小さなお店で売ったりしています。
家にはおばあさんがいるだけで、あとは庭でネコやニワトリと一緒に暮らしています。
時々おじいさんは作業用の車で野菜を運ぶ時、いろいろなものを買って帰ります。
今日もおじいさんは町へ買い物に行きました。
「お地蔵さまに供える菓子でも買っていくか。」といくつかおまんじゅうを買いました。

帰りの途中に地蔵ヶ堀に立ち寄り、お供えものを置こうとしたら、新しいお菓子が置いてあるではないですか。
「あれまあ、わしよりも先に来た人がいたんかいなあ。」と言いながら、どうしようかと思案していました。
それで、おじいさんは自分が買ったおまんじゅうも置いていく事にしました。
おじいさんの頭上にはカラスがやたらと「カー、カー。」と鳴いています。
「カラスめ、わしがまんじゅうを置いていく日をよう覚えとるなあ。」と空を見上げて言いました。

またある日、おじいさんは町まで野菜を運びに行った帰り、まんじゅうを持って地蔵ヶ堀に立ち寄りました。
車を降りると、地蔵様の前で座り込んでいる女の人がいました。
何となく肩を震わせながら、泣いているようです。
おじいさんは静かに近づいて声をかけました。
「どうかしたんかね?」
その声に驚いた女の人は、さっとおじいさんの方に顔を向けました。
女の人の前には新しいおまんじゅうが供えてありました。それに涎掛けも新しくなっているようでした。
「私の赤ちゃんが早産のまま、逝ってしまったんです。きっと泣いていると思うんです。だから、もう泣かないでとお願いしているんです。」と地蔵に向いたまま話しました。
「ひょっとして、あんたさんは先月もここへ来たんかね。」とおじいさんは静かに訊きました。
「ええ。あの子には誕生日がないんです。だから逝ってしまった日に毎月、お願いをする為にここまで来ています。」と女の人は泣きながら話続けました。
「その赤ちゃんはもう泣いとらんよ。お母さんがこうして毎月同じ日にお祈りしているんだから、きっと感謝しているよ。」
と優しく言いました。
「主人は、また産めばいいよ。」と言ってくれます。きっと慰めてくれているのでしょうね。わかりますけど、あの子の代わりはいないのです。あの子はあの子だけなんです。」
女の人はそう言い、大粒の涙をこぼしながら、おじいさんがすぐ横にいる事など忘れたかのように、声を上げて泣き出しました。
おじいさんは黙って見ていました。

それから何分か経ってから、「よかったらうちで茶でも飲んでいかんかね。うちにはばあさんしかおらんけどね。」と少し照れたように笑いました。
「ばあさんは四人も子供を産んで、もうみんな外へ出て行ったがな。いろいろと話す事もあると思うが。」と勧めました。
「ええ。お気持ち、ありがとうございます。もう大丈夫です。」と女の人は明るい笑顔になりました。
おじいさんはそれを見て、ほっとしました。
「そうか。大丈夫か。ならばあんたさんのうちはどっちだね?近くまで乗せて行こうか?もう薄暗くなりかけているしな。」とおじいさんは親切に言いました。
「どうもありがとうございます。」と女性は笑って言いました。
車内のミラーに映る女の人の顔が穏やかになっているのを見て、おじいさんは心の底から安心しました。
空の上ではまた沢山のカラスが鳴いています。
Date: 2020/05/06(水) No.1690

No.1692 尾崎 2020/05/06/22:07:46
こんばんは。
タイトルとお話の前にあるメッセージ、気に入ってます。
お話の前にあるメッセージ、「どんな素敵なお話かしら」と想像が膨らみます。
そして、お話を読であと、ほっこりした気持ちになれるのです。

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このプログラムは上記のCGIを改造したものです。