*--ありんこDiary--*

ICT機器活用サークル「ありんこ」のメンバーブログです。
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conkoの「バスターミナル」17番のりば 幻のスーパー銭湯ゆき  2020/05/17(日)
conkoの「バスターミナル」16番のりば 保険会社独身寮ゆき  2020/05/16(土)
conkoの「バスターミナル」15番のりば 涙の田んぼゆき  2020/05/15(金)



conkoの「バスターミナル」17番のりば 幻のスーパー銭湯ゆき
毎度ご乗車ありがとうございます。本日は皆様にゆったりとお過ごし願いたいと思いまして、ちょっと気の利いたスーパー銭湯にご案内致します。石鹸もタオルも要りません。
気持ちがいいからと言って、湯あたりしないように、ほどほどにお楽しみ下さいね。
ではでは、参りますよ。

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「幻のスーパー銭湯」


ここは長年多くの人たちに親しまれているスーパー銭湯です。健康ランドとかなんとか、施設の名称は何度か変わったのですが、建物も、中のお風呂のシステムも全く変わらずに使用されてきました。中にあるレストランもいくつかの種類に分かれ、和食、中華、寿司、またはイタリアーノなど何でもありーのです。
どの店もとても安価で、美味しくできていました。
レストルームにはリクライニングシートが備え付けてあり、テレビや映画も見たい放題でした。上野フロアには美容院やブティックもあり、銘菓店も連なっていました。
そこに努めるスタッフの人たちも、長年ずっと勤め、休憩所のステージではカラオケができ、毎週土曜日にはビンゴゲームも楽しめました。

私は主人が運転する車に乗せてもらい、母と三人でよく出かけました。
風呂は何種類かの浴槽があり、高麗人参の湯、ハーブの湯、ジャグジー風呂、ヒノキの湯、ミスとルームと。それに屋外には露天風呂が設えてあり、昼でも夜でも自由に入る事ができました。
露天風呂の横には五右衛門風呂があり、それぞれに楽しむ事ができました。
サウナも、狭いけれどちゃんとありました。
たまに土曜日など、あまり売れていない、いや失礼、売り出し中の歌手が来ていました。
そんな立派な施設なのに、通う客の数はどんどん減っていき、ついに歌手たちも来なくなり、カラオケもやらなくなってしまいました。階上の店舗もどんどん閉鎖となり、美容院も、持て余したようなスタッフ鹿いませんでした。

そんな中、土、日曜日に行われるビンゴゲームだけは不思議と客が集まってきました。
風呂にも客はいないし、休憩所にも姿はまれに見るだけなのに、ビンゴゲームが始まると、どこから湧いて出てきたのだろうと思えるほど、沢山の客がゲームコーナーに陣取っています。
私たち三人もそのゲームに参加すべく、数字の印刷されたカードを持っているのですが、当たった試しがありません。
主人は一度だけ、この施設の優待チケットを手にした事があるくらいです。

私も母もこのスーパー銭湯に連れて来てもらう事が楽しみとなっていました。
長年通い続けていたので、風呂友もできましたし、スタッフとも親しく言葉を交わすようになっていました。
ところがある日、スタッフがこう言ったのです。
「あのね、長年来ていただいていたんだけど、ここはもう来月から使えなくなってしまうんです。」と。
あまりの突然の言葉に私たちは驚くしかありませんでした。
「どうして、そんな急に?」と言う私たちの言葉にスタッフも困っていました。
「私たちは臨時雇いなので、聞かされたのは先週なんですよ。」と困惑を隠せない感じでした。
「えー?それはひどいね!」と返す私たちにスタッフは言葉もありませんでした。
どうやらこのスーパー銭湯のオーナーである企業が、客の減少による損失が大きくなっていく一方なので、もう閉鎖させる事を覚悟したようなのでした。
ここの湯質はとてもよく、一日遊ぶには適当な費用で、私たちは気に入っていたのです。場所も案外近く、時々通うにはもってこいの銭湯でした。
もう完全に消えて、今はすっかり更地となっています。

母と一緒に出掛けるスーパー銭湯は他にはあまりなく、主人も他を探す事はしないようで、もう何年と出かけていません。
遠い温泉地にはなかなか連れて行ってもらえなくなった今、あの消えてしまったスーパー銭湯のような場所が欲しいです。
更地になったあの場所には何も立てられていないとも聞いています。どこかの企業がまたスーパー銭湯として買い上げてくれないだろうか、と淡い期待を持っているのですが。
どこかの社長様、あなたの資力で蘇らせていただけませんか?
ああ、我ら高齢者に、またゆったりとした心地を与えて下さい!
Date: 2020/05/17(日) No.1726


conkoの「バスターミナル」16番のりば 保険会社独身寮ゆき
毎度ご乗車ありがとうございます。皆様、健康には自信はおありですか?
本日は生命保険に努める若者の暮らしを守る寮母さんの住まいにご案内致します。
どんな風景が見えてきますやら、お楽しみに。とは言え、生命保険への勧誘は致しませんので、あしからず。ではでは、参りますよ!

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「保険会社独身寮」


「お早う!」
大きく開け放った窓から元気なおばちゃんの声が飛んできました。小さなアパートの隣にある独身寮のまかないさんです。
アパートの玄関入り口と隣の寮の厨房の窓とが接しているので、住人たちは通路をを通るたびに、おばちゃんとよく言葉を交わします。
おばちゃんは、片足がちょっと不自由な、一見ガンコそうなおじちゃんと独身寮を管理していました。子供はなく、柴犬を飼っていました。
保険会社の、若い社員たちはエントラスから出入りして仕事場へ向かっていましたので、アパートの住人はもっぱら管理人の夫婦としか、プラス柴犬としか会いませんでした。
一階の一番端の部屋に住む女性がこのおばちゃんと気が合うらしく、玄関と寮の窓越しによくおしゃべりをしていました。生まれたばかりの赤ん坊を抱きながら、おばちゃんとは世間話をしていました。
いつだったか、おばちゃんの勝手口からアパートの何人かで上がり込み、お茶だのお菓子だの、ひと時を楽しく過ごしました。おじちゃんは入りません。
ある日など、「今夜、飲みに行こう!」と何人かで約束して近くの居酒屋まで出かけました。おじちゃんは入りません。
こうして時が経ちました。アパートの一階の端っこの女性家族もどこかへ引っ越して行き、別の家族が住むようになりました。

そんなある日、アパートの住人が以前ここに住んでいた女性の家に電話を入れました。
「もしもし?私だけど。あのね、寮のおばちゃん、引っ越して行くって。それも明日だって!」と驚きの声を隠せないまま伝えました。
それを聞いた女性は「えっ?なぜ?仕事はどうするの?誰がご飯を作るの?」と質問するしかありませんでした。
どうやら夫婦と柴犬とで寮を出て行くらしいのです。突然どうしてなのか、わかりませんが、仕事を別の夫婦に託して出て行くそうです。荷物も少ないから引っ越しはすぐに済むそうです。
女性は急いで寮の勝手口まで、赤ん坊を抱きながら歩いて行きました。行く道すがら、涙が止まりませんでした。
おばちゃんの顔を見るなり、「あの、あの、…なぜ行ってしまうの?」と言いながら泣き出してしまいました。
おばちゃんは驚いて「ちょっと、ちょっと。あんたの子供がびっくりしているじゃない。でも、そこまで思っていてくれてうれしいわ。」と女性の肩を優しく抱きしめました。
おばちゃんと女性の間に挟まれた赤ん坊は今にも泣きそうな顔をしていました。
その時は詳しい話が聞けませんでしたが、夫婦はどこへ行くのかも誰にも話さずに出て行きました。
アパートの住人たちは何人かでおばちゃんたちに聞いてもらいたいからと、声を録音したテープをこしらえ、教えてもらったおばちゃんの新しい電話番号だけが連絡先となり、そこへ知らせを入れました。
「みんなで声を吹き込んだから、そのテープを送りたいので、住所を教えてよ。」と。
でもおばちゃんは「いずれまたそっちへ遊びに行くからそのテープとっておいてよ。」と言いました。
どれだけ経ってからでしょうか、おばちゃんと柴犬が久しぶりにアパートの住人の所へ来ました。おじちゃんは入っていません。
女性に電話で知らせた人の部屋にみんなで集まり、懐かしくおしゃべりをして、記念にとカセットテープを渡しました。
おばちゃんは帰る時、だんだんと淋しそうな声になり、涙声になってみんなと別れていきました。
何があったのか、みんなはもう聞きません。おばちゃんとおじちゃん、そして柴犬が元気で暮らしてくれるならそれでよし、と思いました。
女性の赤ん坊も大文と大きくなりました。たまにも元いたアパートの住人と会うと、おばちゃんの話をします。「元気にしてるかなあ。もういくつになっただろうね。」と。
今でもきっとどこかの町で独身寮のまかないをしているかも知れません。柴犬も一緒に。もちろんおじちゃんも入っています。
Date: 2020/05/16(土) No.1722

No.1724 コバちゃん 2020/05/17/20:55:32
 おじやま
俺の思い出 保険会社のおばさん 
でしゃばりおよねではないが?よく 縁談 お見合いの話をよく
もって御座った 俺は3男で 特に「養子」の話よくがありましたよ
もう一度 お見合いしてみたいです。誰かさんに怒られるか。

No.1725 たなばた 2020/05/17/21:54:38
切ない気持ちになります。
はなれても、おばちゃんが変わらず元気でいたらいいなあ

No.1728 conko 2020/05/18/15:11:38
こばちゃん、たなばたさん、お立ち寄りありがとうでござる。
長年生きていると、いい人との出会い、別れを何度も繰り返しました。その度に、相手の人たちの幸せを祈っていたように思います。
今でもふっと昔の人が夢に出てくるんですよ。


conkoの「バスターミナル」15番のりば 涙の田んぼゆき
毎度ご乗車ありがとうございます。皆さんはご自身の遠い過去が、一瞬で鮮明に戻る事はありませんか?
本日はちょっと悲しい記憶の世界にご案内致します。
とっくに過ぎてしまった遠い自分が、すぐそこにいるような思いになるのは甘ったれの私だからなのでしょうか。

半世紀以上も昔の話にひとっ飛びしますので、シートベルトはしっかりと締めて下さい!
さあ、参りますよ!

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「涙の田んぼ」


あれはまだ小学四年の、夏も終わる頃の話です。もうずいぶんと前の事になりますが、未だにはっきりとその時の景色が残っています。
学校の授業が終わり、集団下校をする日で、地区別にグループが分けられて私たち児童はブロック別にしゃがんでいました。
先生の安全確認の説明を聞いていたのか、児童たちは静かにしていました。
でもそこここで、小さな声でおしゃべりしている子たちもいます。
私も近くの子としゃべっていたのでしょうか、すぐそばにいた女子がギロリと私の方へ眼を向けて何かを言いました。言葉そのものは覚えていませんが、心が凍るような物言いをされたと記憶しています。その女子は顔は違う方を向いていましたが、目だけをこちらにむけたのです。
その女子は成績もよく、大人っぽい雰囲気の子でした。友人も何人かいて、私とは異質なタイプの子でした。
その女子の私に向けられた眼差しが、とても冷たく感じられて、もうそこにはいたたまれない気持ちになったのでしょう。

その学年の夏休みに私は目の手術を受けて、二学期は凸レンズのメガネをかけての登校を余儀なしとされていました。
それからはクラスの子によるいじめが始まり、その女子もその中にいました。
遠くから冷たい目でにらんでいるのです。
それまでの積み重ねがあり、この日の集団下校の時も、また冷たい目でにらまれた為に、私の意識は爆発したのでしょう。
気づいたら私は走り出していました。まだ下校開始の号令は出ていませんでした。
脱兎のごとくに走り出した私に周りの児童たちや担任の先生は驚いて、騒ぎだしました。
私は彼らの声を背中で聞きながら走り続けていました。

家に続く道を走りながら、私は誰かに追いかけてきて欲しかったのだと思います。途中でひっつかんで元に戻してもらいたかったのかも知れません。
でも自分で足を止める勇気はありませんでした。
途中には田んぼがずっと続いていました。そこへ走りこんで隠れていようか、誰かが来たらふざけて飛び出してみようか…、といろいろと考えながら走っていました。

「なんで私は今、走っているんだろう。」と思いながら足は止まりませんでした。
すると後ろから自転車に乗って追いかけてきた担任の先生の声が聞こえました。
途端に私は涙で顔がぐちゃぐちゃになりました。
先生は私を自転車の荷台に乗せて、学校へは戻らずに家に連れて行ってくれました。
家にいた母は事の仔細を聞かされ、戸惑っていました。
母が先生に謝っている姿を見て、私はどれだけ情けない想いでいたか、きっとどうしようもないくらい重い気持ちになっていたでしょう。

私そのものも、凸レンズのメガネをかけている自分が嫌でたまりませんでした。人と違う事をしている自分が嫌だったのでしょうね。
本来、子供たちはその時の状況にとても素直なのです。だから特別な眼鏡をかけている私を受け入れがたく思っていたのでしょう。
十分おばあさんになった今、やっとそれがわかるようになりました。遅すぎますね。
この私の大脱走、未だに強烈な記憶として残っています。
言葉のやり取りは覚えていませんが、悲しい記憶は今後も氷解する事はなさそうです。
Date: 2020/05/15(金) No.1718

No.1719 たなばた 2020/05/15/19:05:57
大丈夫ですよ。同級生の女の子も今は大人になったはず。
というのは私も過去に引っ掛かる出来事があったからです。
でも彼女らはきっと今、我が子に惜しみない愛情を注いでいるのでしょう

No.1720 conko 2020/05/15/22:27:41
たなばたさん、今晩は。とっても優しい言葉をありがとう!「大丈夫」って本当に温かい言葉ですね。すっと気持ちが軽くなるようです。
いじわるをされた記憶はずっと残るけど、気づかぬうちに誰かをいじめていたかも知れないですね。子供の頃は率直過ぎるから。

No.1721 尾崎 2020/05/16/09:37:01
おはようございます。
私の好きな言葉に
「過去の出来事(事実)は変えれないけど、
その事に対しての思いはいつでも変えられる」

conkoさんの辛い思い、悔しいことがあって
今のやさしいconkoさんなのだと思います。
でも、無理に思いを変えようとしても辛いでよね。
自分の思いを素直に受とめ
「つらかったね。」と自分に声をかけてあげて下さいね。






No.1723 conko 2020/05/16/19:04:17
尾崎さん、今晩は。優しい言葉をいただき、うれしいです。
確かにあの時の女子も他のいじめっ子男子も、私と同様にばあばやじいじとなっているはずです。お互い、沢山の事を経験し、感じてきたと思います。
もしどこかで落ち合った時、懐かしく、温かい声で話しかけてくれたら私の氷は溶けるでしょう。
でも、もし硬い声で話しかけられたら、凍ったままとなるでしょうね。
自分がどれだけ臆病者で、気が小さいのか、よく知っています。でも、相手に何かを与えてしまっていたとしたら、それにはなかなか気がつかないですね。いくつになっても人は未成熟です。

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