*--ありんこDiary--*

ICT機器活用サークル「ありんこ」のメンバーブログです。
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conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.29特別な人?  2020/04/29(水)
conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.28父からの電話  2020/04/28(火)
conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.27静かな人  2020/04/27(月)



conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.29特別な人?
政府からさんざん自粛を要請され、春爛漫の日差しの中でも思い切りどこかへ出かける事もできない私たちに対し、メディアは各地の駅や観光地を取材し、「ご覧ください。本当ならば人出ごった返しているはずの駅もほとんど人はおりません。」と報じている。
当り前じゃないか!多くの日本人は真面目に捕え、言われた事を守ろうとするのだから。
いろいろな事情や性格もあるだろうが、本質的には真剣に考えているのだ。
中には、人目を気にしながらも出かけざるを得ない人たちが移動し、カメラに収められてしまう。だが、それは全く不本意な情景である。
我慢。何しろ我慢しなくちゃと頑張っているのだ。

おうちの中で退屈して、つまらないなという思いが募って、苦しんでおられる皆様にぜひ、気分転換をしていただきたいです。
そんな中、今日もまた一つお話を書いてみました。
お読みいただけるとうれしいです。
ここ数日、私は人の命というものに思いを巡らせております。
新型コロナウイルス感染で命を絶った有名人もいます。またこのウイルス騒ぎが起きなければ死ななくて済んだ人が沢山います。この苦しみを私たちはどう受け止めていけばいいのでしょうか。

ーーーーー


「特別な人?」


「あんたみたいな人、初めてだ。」
「あんたって変わった子だね。」
「あなたは面白い人ね。」
…と昔から言われ続けてきた私。
確かにちょっと変わっているかも知れない。
代わった人→変な人、なのかしら。
そもそも、変だとか何とか言うのは誰かと比べてから言える事だと思う。
その人そのものはずっとその人らしく生きているのだ。

何年前だったか、私が生協の品物を取っていた頃、目を使って書き込む注文が不可能になりかけた。
その時、知人から「生協でカタログを読み上げて書き込んでくれるようなサポートがあるらしいよ。」と教えてもらい、さっそく頼む事にした。
本部のスタッフがすぐに手配してくれ、我が家に若い女性が尋ねてきた。
彼女にカタログを読んでもらい、注文書に書き込んでもらう。そんな一連作業を手伝ってもらいながら、私は生協の品物を注文し続ける事ができた。
どれくらい続いただろうか。互いに意気投合し、キッチンテーブルをはさんで、世間話をしながら、お茶やお菓子を口にしながらの作業は楽しかった。
私にとっては注文もできるし、彼女と過ごす時間も楽しく、言う事なしだった。

そしていつだったか、彼女が「ねえ、旅行に行きません?」と提案してきた。
「わあ、いいね。どこへ行く?」と私。
その後、私たちはロサンゼルスに向かう機内にいた。旅先を聞いて面食らった顔の主人を家に残したまま。

機内の会話での事。
「私さあ、学生の頃は周りから怖がられていたみたいで、近寄りがたい雰囲気を持っていたみたいなの。」と彼女は昔の自分を思い出すように話し始めた。
「それがさあ、あなたよく私に“大丈夫?”って聞くでしょ?そんな言い方された事がなかったので何だか変な感じ。と続けた。
そうなのだ。私はよく彼女といる時、ふと何か気になると「大丈夫?」と聞いていた。
特に頑張ってそう聞こうとしていた訳ではなく、ごく自然に。
でもそれが彼女にとって、むずがゆかったらしいのだ。

彼女は私にこう言った。「あなたって変わってるね。友人ともちょっと違うし、ただの知人でもないし。何だか特別な人だわ。」と。
ふーん。そう感じていたのか。何だかけなされているのか、褒められているのかよくわからない。“知人”以上の“友人”未満ってところだろうか。
そんな彼女と、ロサンゼルスで5日間、あっちこっちと有名な映画スタジオやアミューズメントパークを回って楽しんだ。
私にとっても彼女は特別な人だ。
その彼女は亭主の仕事の都合で遠方へ引っ越して行った。
それからどれだけの月日が経っただろうか。私のパソコンに彼女からのメールがポツンと届いた。
「友達って一体何だろうね。あなたと一緒にいた頃が懐かしいわ。」と書いてあった。
その彼女とはしばらくメールだけのやり取りが続き、一度だけ、私が会いにあちらの住まいまで出かけた事があった。それ以来会えなくなった。
メールも来なくなった。
ただ、彼女を知る、私の友人から「あの人、今体を悪くしているんだって。」と聞かされた。病名も聞いた。
私は事実を知りたくて懐かしいメールアドレスをクリックした。
彼女からの返事は「誰から聞いたの?」とだけ書いてあった。
それ以来何も連絡は来なくなった。
どれくらい時が経っただろうか、彼女を知る居酒屋のママさんから彼女が亡くなったと聞いた。
彼女からメールが来なくなったのは、きっと「大丈夫?」と聞かれるのが嫌だったのかも知れない。
何故だろう。私はそれ以来ずっと、とても不思議な気持ちでいる。
生協のカタログを読み上げる人として会い、初の海外旅行にも行き、会う回数はさほど多くなかったのに、私の心の中にを大きく占めているのだ。今でも変わらず。
私にとっても彼女は特別な人だったのだ。
知人?いや、やはり友人だった。
Date: 2020/04/29(水) No.1663


conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.28父からの電話
朝起きたらテレビのスイッチをオン。新型コロナウイルス感染に関する報道を聞く。
耳にしない方が不安をあおられずに済むかも知れないが、まずは知っておきたいと思う。
各地での感染者の数が報じられ、自粛要請に従わない業者を「名指し」する、しないとか言っている。罰則も考慮に入れるとか何とか…。
そうするのなら、その前に補償をまず考えて、安心して自粛なり閉鎖なりできる状況を整えて欲しいと思うのだが、いかがなものか。
どの人もどこの人も、皆大変である。
いつになったら元通りの生活に戻れるのだろう。
あるいは「元の生活」はもはや得られないのかも知れない。
考えれば考えるほど、怖くなってくる。

そんな中、少しの間でも穏やかな気持ちになっていただきたく、こんなものを書いてみました。お読みいただけたらうれしいです。

ーーーーー


「父からの電話」


「もしもし?あのう、あなたのお父さんね、今救急車で運ばれて行ったよ。」
電話の主は、私の実家の向かい側に住んでいる女性からだった。彼女は母からある程度の事情を耳にしていたからか、たった今起きている状況を理解できたらしい。
そして「電話していいかどうか迷ったけど。」とも付け加えた。
「ありがとう。教えてくれて。」
私はすぐに横にいた主人に伝え、父がかかっていた病院へ直行した。

主人が娘や兄ににも連絡を入れ、迎えに行ってくれた。
ナースセンターのすぐ横にある部屋に私たちは揃い、父の心音を聞いていた。
娘が、「おじいちゃん、涙を流したよ。」と叫んだ。
「お父さん!」「親父!」「おじいちゃん!」
それぞれがベッドに横たわっている父に向って、声をかけた。

通夜は実家に近いメモリアルホールで行われ、友人や知人、遠方から知らせを聞いた親類たちが集まってきた。
「俺がお父さんを見ているから家で休んでおいで。」
主人は沈み込んでいる私に優しく声をかけてくれ、それに甘える事にした。
家に戻り、この状況が信じられないまま、シャワーを浴び、少し横になる事にした。
すると突然私の携帯電話が鳴った。

隣室に置いてあったので、あわててそこまで行き、すぐに出たのだが、耳に当てた途端、「ツー…。」と切れてしまった音が聞こえるだけだった。
誰からだろう?と思い、今の電話の履歴を見てみたら私の実家からだった。
「あれ?お母さんからかな。まだホールにいるはずなのに。」といぶかしく思いながら、母に電話をかけてみた。すると留守電になっていた。

ある程度体を休めてからまたホールに戻り、母に聞いてみた。
「さっきお母さん、私に電話くれた?」と。
母は、変な事を聞くねと言わんばかりの顔で否定した。
「だって私の携帯にお母さんの家からかかったんだよ。」と私は伝えた。その時間も。
携帯の履歴を見せたが、母はその時間は誰もいなかったはずだよと言った。
いったい何故なんだろう。誰が私の携帯に電話をかけてきたの?それも出た瞬間にはもう切れていたし。
私は確信した。父だ!父が私の携帯に電話をくれたんだ。何かを話したかったのかな?
それを母に伝えたら大笑いされた。通夜の席で笑うなんて不謹慎な事をさせてしまったが、私は絶対にお父さんだと信じて疑わなかった。

亡くなった人から、打ちひしがれている家族にメッセージを送ってきたと言う話を聞いた事があるが、そんなの勘違いだと私は思っていた。
亡くなった人から何かを伝えてくるなんて、あり得ない。きっと遺族はそう思いたいから、そう感じるのだろうと。
だけど、それは間違いだった。父は本当に私に何かを伝えたくて携帯にかけてきたのだ。
だって、父は私の携帯番号なんて知らないのだから。
ミラクルの力でそれを可能にしたのだ、きっと。
20年も経った今でも、私はそう信じている。
父に会いたい。電話でもいいからかけてきて欲しい。
でもこれは誰にも言えない、私だけの思いである。
そんな事を話したらきっとまた大笑いされるだけだから。

あなたはどう思いますか?
現世では信じられない事もミラクルの世界では起きるのかも知れません。
私は父が亡くなってからも何度か父を感じた事がありました。
その度に涙がこみあげてきて、父の愛を深く感じました。
人は命を亡くしたらただのボディーになるのだと言う人もいます。そしていずれ朽ち果てて「無」になるのだと。
私はそうは思っていません。
Date: 2020/04/28(火) No.1659

No.1661 尾崎 2020/04/28/21:49:57
conkoさん
お話、毎回楽しみに読ませて戴いてます。
何げない日常の出来事をこんなにも
魅力的に書けるなんて
conkoさん素敵‼
毎回、心温まるお話、
conkoさんの優しい気持ちが伝わってきます。
それにしても 毎回お話が出てくるのは凄い
もしかしてドラエモンのポケットを持っているのですか?

No.1662 たなばた 2020/04/29/18:43:51
無にならないと思います。
いま目の前でのんきに大あくびしている人が、ゼロになる訳がない。
そう思います。

No.1664 conko 2020/04/29/20:26:51
初のコメントをありがとうございます!私のつたないお話を読んで下さり、とてもうれしいです。「小さなお話」は完全なるフィクションですが、ベースとなる者は実話がモデルのものもあります。
これからもどうぞ宜しくお付き合い願います。

たなばたさんもいつも優しいコメントをありがとうです♪今回のお話は新興宗教やオカルト的な色合いはないのですが、人の「愛」というものは永久不滅だと言いたかったのです。
「愛」は形も大きさも色もありません。もちろん目にも見えません。でもちゃんとこの世にあるんだとみんなは信じていますものね!


conkoの“これが私のハッシュタグ”Vol.27静かな人
こんなに我慢しているのに!目に見えるような変化がない。
自粛、中止、閉鎖が渦巻く中、私たちはこれ以上どう生きていけばいいのだろう。
先が見えないという事はあとどれだけ我慢すればいいのかもわからないのだ。
それが一番大きなストレスとなっている。
ましてや一昨日からは楽しいはずのGWに入っている。
いい加減、我慢に限界を感じ始めている最中でのタイミングである。
人は楽しみがないとつまらない。暮らしに潤いが欲しいのだ。
だったら、この「新型コロナウイルス感染」が完璧に撲滅される時が来るんだ! これを目的として、つまり楽しみとして先へと進んで行けばいいのだ。
人は後ろを向いては生きていけない。前を向くしかないのだ。そう創られているのだ。

そんな中、また一つお話を書いてみました。
お読みいただけたらうれしいです。
今回は、前に進めずに後ろの自分に、ずっととりつかれている独りの女性のお話です。

ーーーーー


「静かな人」


木彫の、重厚な作りのテーブルとそれに似合った椅子が四脚ずつそろったものが四つずつ、二列に並んでいる。
室内は漆喰の壁にウォールランプがテーブルごとに設えてあり、静かな明るさを保っている。
ここは昔から少しも変わらない喫茶店。もう50年以上は経っているだろうか。
店内は客で満席になるという事はあまりなく、三々五々、人が出入りしている程度だ。

「カラカラカラン」
ドアベルが軽やかに鳴った。
「いらっしゃいませ。」店の厨房から独りの女性が出てきた。
入って来た客は店の女性とほぼ年齢が近いご婦人だった。
「ミルクティーをお願い。」と彼女は小さな声で言い、一番奥のテーブルについた。

店にはその後、一人、また一人、たまに少ないグループで来る人たち…、と客の足並みはいつもこんな感じだった。
先ほどミルクティーを頼んだ客はずっと座ったままである。
その位置からはドア越しに外が見え、客の出入りが判別できる。

しばらく時が経ち、女性客はやっと腰を上げ、カウンターに近づいて声を出した。
「今日も来なかったわ。」
カウンターの中から女店主は「ああ、そうでしたか。もしお見えになったら、お客様がお待ちでしたとお伝えしておきましょう。」と応対した。
女性客は静かに笑って帰って行った。

またある日の事。外はけっこう雨が降っている。
店内にはいつもの席にいつもの女性客が静かにミルクティーを飲んでいた。
雑誌を読むでもなく、店主と雑談する訳でもなく、ただじっと座ってドアの外を眺めている。
そしてひとしきり時間が過ぎた頃、彼女はおもむろに席を立ち、「また今日も来なかったわ。」と言い、静かに笑って帰って行った。

ある日の事、店内にたまにコーヒーを飲みにくる男性がカウンターに近いテーブルについていた。
彼は店主に小さな声で「ねえ、ママ。あそこのテーブルに座っている人。私が来るたびにいるんだけど、よく来るの?」と訊いた。

「ええ、よくいらっしゃいますよ。」と店主は応えたが、それ以上は何も言わなかった。
客のプライベートな事は言うべきではない。店主としては当然である。
男性はもっと聞きたい感情にかられたが、それ以上は訊かなかった。

彼女はこの店の近くに住む人で、この喫茶店の常連である。もう40年近く通っている。
かつて彼女が若かった頃はよく恋人と待ち合わせてこの店に来ていた。
今と同じ席について、ミルクティーを頼み、彼はコーヒーを頼んで、二人で楽しそうに話をしていた。
女店主はその頃から二人を見てきた。
ある日、いつものように彼女が先に来て、彼を待っていた。だが、その日は一向に恋人は現れなかった。
店に来る途中、交通事故に合い、命を落としてしまったのだった。
彼女はそれ以来、恋人の死を受け入れられず、それ以降もずっと、彼を待ち続けているのだという。
彼女も店主もほぼ同じ年で、同じ年数を過ごしてきたので、互いの年齢がわからなくなっている。
本当はかなりの高齢となっているはずである。
だが、この店にいる間は客の女性も店主も数十年前と全く変わらない空間に生きているのだった。
この喫茶店がある限り、また店主が元気に仕事を続けられる限り、この空間は永久に続くのだった。


皆さん、新型コロナウイルスが相変わらず静まってくれないので、喫茶店も行きづらいですよね。
せめて、想像の世界でいろんな所へ出かけてみて下さい。
ではでは、皆さん、どうぞお元気で!明日も「小さなお話」は続きます。
皆さんからのコメントを楽しみにお待ちしております。
Date: 2020/04/27(月) No.1655

No.1658 たなばた 2020/04/27/19:52:18
哀しい物語だけれど惹かれます。
喫茶店に行きたいなあ

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