conkoのオクトーバーポエムVol.3人に言葉で伝える難しさ
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朝から気をもんだ日だった。 今日は隣の市で福祉実践教室があり、それも朝早い時間に出ないといけないので、昨日のうちからタクシーを頼んでおいた。 この市での実践教室はタクシーでの送迎をしてくれるのだ。たいそう助かっている。 だが、電話はこちらから入れる事になっているので、時々困った状況となったりする。
昨日タクシーに電話した時、たまに出るスタッフの声だった。一気に以前の困った状況を思い出した。 明日は大丈夫かな…、と思った。
そして朝を迎え、タクシーが来る時間の約10分前に玄関を出た。 そして“いつもの所”で待っていた。 今回の時間は8時に頼んである。
…。…。 車の音はいくつか聞こえるが、私の目の前で止まるものはなかなか来ない。 時計は8時6分を告げた。だんだん不安になってきた。 今日は全体講話も担当している。遅刻する訳にはいかない。 私の住まいから学校までは、だいたい25分で着くとの連絡を受けているので、余裕を見て、集合の30分前に来るようにと頼んだのだった。
結局、昨日の不安が的中し、タクシーはマンションの駐車場の方で待っていたという。 それは私の携帯にタクシー会社から電話が入ったので、状況を知る事となった。 私はあわてて駐車場に戻り、タクシーに乗り込んだ。 こちらとしてはちゃんと伝えたのだから、いつもの場所に来てほしかった。おかげであの人が受けたタクシーで二度も同じ目に合った。 以前もそうだったのだ。あの時もそのスタッフに別の日に依頼する時に、間違った場所で待ってもらっていたようなので本当に困ったと伝え、正しい場所を改めて伝えておいたのに、今日もまたまったく同じ内容の、ハラハライライラを体験させられた。 他のスタッフの場合は全く大丈夫なのだ。こちらの同じパターンでの伝え方で、ちゃんと“いつもの所”に来てくれる。 タクシーのドライバーには罪はない。彼に文句を言ってもお門違いなので、困った事だけを伝えた。結局10分ほどの遅刻となった。
私は今日、ガイドヘルプの講師として行くので、コースの下見があるのだ。だから、他の講師よりも早めに集合し、担当の先生やガイドヘルプのサポーターと一緒にコース確認をしないといけなかった。 学校に着くまでハラハラは続き、社協のスタッフやサポーターの人たちに迎え入れてもらえ、やっとほっとできた。
どうにかコース確認はギリギリやれたので、よかった。 気持ちを切り替えて、体育館で子供たちを前にしながら講話を20分間、その後の分科会を60分間、どうにか無事に終了できた。
ホント何が起きるかわからない。行きの車中、ドライバーの人としみじみ話したのだが、道路というものは予想がつかないのだから、まあ10分は余裕を見て時間設定した方がいいね、であった。 全くその通り。同じ目に二度も合って腹も立ったが、こちらの言い方をもっと徹底させて、同じ声のスタッフが受けた時のタクシー依頼は特に念入りに言葉を選んでするように心がけようと思った。 「00日の00時にマンションの東南角の道路側に出ていますので、そこへつけて下さい。」と言えばもう大丈夫だろう。 またすぐに隣の市での実践教室があるので、今度こそ気をつけて電話してみようと思う。 私は子供たちに「困った人を見かけたら声をかけてあげてね。」というお願いをする為に学校へ出かけているのだ。子供たちからの感想も「どう言っていいのか難しい。」というのが少なくない。人に言葉を伝えるのって簡単ではない。 それを私自身がつくづく思い知らされた日だった。
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Date: 2019/10/03(木)
No.1358
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