ありんこの活動が軌道に乗った平成20年初め、創立10周年記念行事をやろうとの声が高まった。 これまでご支援頂いた行政や、社会福祉協議会、ボランティアグループ、助成企業等の地域社会に 対して感謝の意を表すため、「社会的意義のある記念行事」をやろうと衆議一決した。 一宮市で初めてのバリア フリー映画会を催し、一般市民を含む皆さんを無料招待することにした。
早速推進委員会を設け、約半年間準備に費やした。同年11月ファッション デザインセンター 1階を会場に、約350名の方々にお出で頂いた。嬉しいことに立ち見席が出るほどの盛況だった。 幸い当市の市民活動支援助成金が得られたが、不足分の約10万円捻出の為、 バザーを開いたり、寄付集めに奔走したのも懐かしい思い出である。 巨大スクリーンの準備や投映、音声解説は外部の専門家にお願いした。道路での入場案内、 駐車場内整理、会場設営、受付、場内ガイド、司会、写真・ビデオ撮影等、様々な運営は全員で分担した。
浅丘ルリ子主演「早咲きの花」を、視障者用シーンボイス(場面の音声解説)、聴覚障碍者用字幕付きで、 障がい者も高齢者も、一般人も、同じ映画を一緒に楽しむ事が出来た。 日進市から来られた視障者グループの方々も、初めてのバリアフリー映画を楽しまれた。 「中途失明のため諦めていた映画を、家内と一緒に楽しめた。とても嬉しい!」と喜びの声を寄せて頂いた。 上映前の会場では各ボラグループによるバザーや、盲導犬の紹介とデモ等が行われた。 上映後障碍者支援グループ間の交流ティーパーティは、様々な話題や情報交換で盛り上がった。 来場者達のアンケー結果や、会員、関係者の感想等から、下記効果が感じられた 1.障碍や年齢を問わず、来場者も会員も、一緒に映画を楽しむことができた 2.ありんこの「感謝の気持ち」を感じ取って頂き、今後の活動への大きなPRとなった 3.会員の達成感と連帯感が得られた。また「やれば出来る」との自信と誇りが生まれた。 通常1年間かかる準備を半年でやり遂げられたのは、皆が熱く燃えたお蔭である。 4.実際の入会や見学希望に結び付くには、期待が先行した様だ 以上
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Date: 2017/11/01(水)
No.38
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