参院選後の市民と野党共闘の力:埼玉知事選で加速 「自民直轄埼玉知事」御免!! 大野候補勝利へ共闘加速・大接戦 25日投開票の埼玉県知事選は、「県民のために働く」知事の実現が求められています。 以下しんぶん赤旗8月21日報道をベースに、市民と野党の共闘の力:参院選その後の加速の実態を、埼玉知事選に求めています。 埼玉知事選は、幅広い市民と野党共闘の力で、2015年に安保法制のごまかしを暴露してたたかった前参議院議員の大野もとひろ候補(55)=無所属=と、安倍自公政権丸抱えのスポーツライターの青島健太〔61〕=無所属新=の事実上の一騎打ちで、一票を争う大激戦・大接戦。自民党『直轄』の県知事を阻止し、「県民のために働く」知事の実現が求められています。 埼玉知事選は、上田清司知事が引退を表明するなか、立憲民主党、国民民主党、社民党が大野氏の支持を決め、共産党も加わる『県民参加の民主政権を目指す埼玉各界連絡会(民主県政の会)』は独自候補を立てず、大野氏を自主的に支援することを決定「与野党対決」の構図となりました。 明確な大儀 大野氏は、「開かれた民主主義と立憲主義に基づき、『日本一暮らしやすい埼玉』の実現へ」と訴え、医師不足の解消や保育所・学童保育の待機児童ゼロ、中小企業への経営支援、LBGTQの権利を守ることなどを掲げています。 大野氏は、野党共闘の一丁目一番地である安保法制廃止のたたかいで力を合わせてきました。2015年8月、安倍首相が安保法制の必要性を強調するために大いに宣伝してきた『非難する邦人を輸送する米韓防護』の事例が全くのごまかしであったことを大野氏は論破したのです。このとき通常国会に、野党共同で安保法制廃止法案を作成し提出しました。その作成実務の中心を担ったのが、大野氏でした。大野氏は、野党共闘を前進させる姿勢で、一致点を大事にする姿勢を貫いています。自民等直轄の知事を阻止、立憲主義を守る、民主的な県政・大野知事の誕生に、共闘の力は発展的に加速しています。 一方、自民等・公明党は青島氏を推薦。県議会で単独過半数を占める自民党は、2017年12月には原発再稼動を求める意見書、18年3月には特別養護老人ホーム新設予算の凍結を求める付帯決議をそれぞれ強行可決。14年には「憲法改正案の早期作成を求める意見書」を強行して改憲をあおり、13年には教科書採択をめぐって県立高校の校長を議会に呼び出して教育現場への政治的介入をするなど、異常な県政暴走を続けてきました。 共産党と『民主県政の会』は『異常な議会運営を行う県議会自民党の意のままになる県知事の誕生は許さない』「開かれた民主主義・立憲主義を守る」との大儀を明確にし、大野氏の勝利のため全力をあげています。 17日には、さいたま市のJR大宮駅前で立憲民主党の枝野幸雄代表、国民民主党の玉木雄一郎代表らが大野氏の応援演説に立ち、共産党の塩川鉄也院議員、伊藤岳参議院議員も参加しました。立民会派の中村喜四郎衆院議員も参加しました。共産党の掲げる大儀は幅広い人たちに共有され始めています。県内各地では、共産党と他党の議員が協力して取り組みを進め、大野氏とともに共産党市議がマイクを持ち訴える場面もあるなど、地域から市民と野党の共闘が広がっています。 「競り合い」 マスコミの終盤の情勢調査によると、どの調査でも大野氏と青島氏の『競り合い』との表現が並んでいます。 大激戦の情勢を反映して、青島陣営には菅(義)官房長官が2度応援に入り、安倍政権言いなりで大企業優遇と福祉破壊を進めてきた神奈川県の黒岩裕治、千葉県の森田健作両知事が応援にはいるなど、テコ入れに必死です。公明党の矢倉克夫参院議員は、官房長が埼玉入りしたとき「相手は立憲、国民、社民、そしてこともあろうに、共産までもが押している」と述べ、野党攻撃を強めている。 大野氏の応援を決めた「市民が野党をつなぐ埼玉の会」「共同代表の田中重仁弁護士」は、言います。「知事選では、野党共闘の力が試されています。大野氏が当選すれば、国政に大きな影響を与えます。今後の共闘にも弾みがつきます。本当に大野さんに勝ってほしい」 埼玉県知事に野党共闘の大野氏、自公を破る 8/25投開票された埼玉県知事選の結果は、前参院議員の大野元祐氏(55)が自公候補を破りみごと当選しました。大野氏の所属していた国民民主の玉木雄一郎代表は、25日夜、大野氏勝利を受け『次期衆院選に望むわれわれに大きな展望を切り開くものになった。より一層の野党共闘連携をすすめる』と談話を発表しました。