慈恵医大主催のアクセシビリティーセミナー（Zoom）に参加しました。
〜デジタル社会の目指すビジョン〜
誰一人取り残さない社会を作るため、アクセシビリティに注視
障がい者に便利なものは、高齢者に限らずすべての人に便利になる。
5人の医師からアクセシビリティのお話がありました。そのなかから自ら障がいを経験することになった医師のお話しと、他の医師のコメントの一部を以下に記します。箇条書きですみません。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 先端医療情報技術研究部 高尾洋之氏
高尾氏は3年前に重症ギランバレー症候群を発症した。
数か月後に意識が回復したがコミュニケーションがままならなかった。
アクセシビリティ活用が周囲の知り合いの協力で取り入れるようになった。
高尾氏の病は発症時が一番状態がわるく、時が経つごとに回復する病だった。
よって、こうやって実際の体験をこうして話すことができる。
はじめは視線を動かすことも難しかった。
頬を動かしてナースコールを押した。
文字盤を体験も、もどかしかった。
スイッチ式でiPadを操作することを知人のアドバイスで取り入れた。
自分には周囲にアドバイスをくれる人が居たからアクセシビリティを使えたが、もし居なかったらどうなっていたかと考える。
※現在も話すのがやや難しく、ご自身の声をもとに作成された合成音声を使い、スライドと共にご自身の体験などを紹介された。
障がい者、家族や支援者ははじめ情報を持っていいない場合がある。医師、看護師、パラメディカル、医療事務もその情報を伝えられるようし、そのための教育、機会、支援が必要。最低限でもいい。
iPadのアクセシビリティ
iPadのアクセシビリティには
視覚サポート、身体機能および操作、聴覚サポート、一般サポートがある。
※あくまでサポートと呼ぶ。障がい者でなくとも役に立つ機能になりうる。
iPadは汎用品。そのことによってコストが削減され、それを支援者の教育に回せる。
一般の老若男女、病気問わず、障がいを持つことになった方々がiPadのアクセシビリティを暮らしに取り入れた例の紹介がありました。わずかでもコミュニケーションを手に入れたかた、自由を取り戻すことができたかたが居ます。※3例のみ抜粋。
◇脳性まひの青年はいつも乗車する駅の職員さんにiPadを使って「いつもありがとう」と伝えました。すると駅員さんははじめてヘルパーさんではなく青年を見て会話をしました。
◇60代の女性。彼女に会えば、誰もが笑顔になるお日様のような人がALSを発症しました。1年前彼女はご主人に「こんなつらくて かなしくて、くるしくてみじめなおもいをしても 生きないと だめなの」と問いました。彼女はテレビを自由につけたり、コミュニケーションするのにiPadのアクセシビリティを活用しました。デイサービスに持っていったり、LINEもされます。「大きくなったらお医者さんになって、ばあばの病気を治す！」と今年小学校一年生になるお孫さんから言われたそうです。
◇入院を続ける重度障害の中学生の女の子、自分で部屋のテレビのオンオフができるようになり、そのために何度も看護師さんを呼ばなくてよくなりました。彼女は近々学校の演劇に出演します。iPadが彼女の声の代わりを果たします。
次回のオンラインセミナーの情報を得られたら、また参加方法をありんこMLで流すのでもしよかったらご参加ください。TIPSさち
◎以下今回のセミナーの概要を引用
【慈恵医大主催】
第1回 アクセシビリティセミナー
最先端のアクセシビリティに対する考え方・現場での活用例・自治体の支援制度を学び、
日々の活動に活かせる情報を提供し、一緒にアクセシビリティについて考える機会としていただくことを目的としています。
どなたでもご参加いただけます。
【開催概要】
＜今回のセミナーのコンセプト＞
●国のアクセシビリティに対する取り組みを知る
●アクセシビリティのことばの定義・アクセシビリティ機器の実際を学ぶ
●リハビリテーション現場での活用事例を学ぶ
●障害者、高齢者や認知症の方に対するアクセシビリティ対応の理解を深める
Zoomにて開催
参加費無料（事前申し込み制）
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Date: 2022/03/29(火)
No.21
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